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【履歴書】学歴・職歴の正しい書き方

2025.7.29

履歴書の学歴・職歴の書き方について

履歴書は、採用担当者に自分の経歴を正確に伝える最初の接点であり、その中でも「学歴・職歴」欄は最も重要な項目の一つです。この記事では、履歴書の学歴・職歴欄の書き方を、基本から注意点、具体的な記載例、さらに採用担当者の視点まで徹底的に解説します。

【基本ルール】学歴・職歴の記載方法

項目の配置と表記ルール

  • 「学歴・職歴」の表記: 履歴書の中央に見出しとして「学歴・職歴」と記載し、1行空けてから内容を書き始めます
  • 学歴と職歴の区切り: 学歴と職歴の間には1行空けて明確に区別します
  • 記載形式: 各項目は左側に「年」「月」、右側に学校名や企業名、内容を記載します

西暦・和暦の統一ルール

  • 記載する年代は「西暦」または「和暦」のいずれかに統一してください
  • 履歴書全体(基本情報欄含む)で混在させないように注意が必要です
  • 現在は西暦を使用するのが一般的です

学歴の記載開始時期

学歴の記載開始時期は、転職者と新卒者で異なります。転職者の場合は高等学校卒業から、新卒者の場合は中学校卒業から記載するのが一般的です。最終学歴が大学院の場合は、大学入学または高等学校卒業から記載します。

記載開始時期の例

転職者の場合
2010年4月 ○○県立○○高等学校 入学
2013年3月 ○○県立○○高等学校 卒業
2013年4月 ○○大学○○学部○○学科 入学
2017年3月 ○○大学○○学部○○学科 卒業
  以上
新卒者の場合
2007年4月 ○○市立○○中学校 入学
2010年3月 ○○市立○○中学校 卒業
2010年4月 ○○県立○○高等学校 入学
2013年3月 ○○県立○○高等学校 卒業
2013年4月 ○○大学○○学部○○学科 入学
2017年3月 ○○大学○○学部○○学科 卒業
  以上

【学歴】の具体的な書き方と注意点

正式名称での記載

学校名は必ず正式名称で記載してください。「○○高校」「○○大」などの省略表記は避け、「○○県立○○高等学校」「○○大学」と正式名称で記載します。これにより、採用担当者に正確な情報を伝えることができます。

正式名称の記載例

❌ 間違った記載例
2010年4月 ○○高校 入学
2013年3月 ○○高校 卒業
2013年4月 ○○大 入学
2017年3月 ○○大 卒業
  以上
✅ 正しい記載例
2010年4月 ○○県立○○高等学校 入学
2013年3月 ○○県立○○高等学校 卒業
2013年4月 ○○大学○○学部○○学科 入学
2017年3月 ○○大学○○学部○○学科 卒業
  以上

学部・学科・専攻の詳細記載

大学・専門学校では「○○学部○○学科 卒業」など、学部・学科まで明記します。応募職種に関連する専攻の場合は、研究テーマや専門分野を詳細に記載することで専門性をアピールできます。採用担当者にどのような分野を学んできたかを明確に伝えることが重要です。

学部・学科の詳細記載例

学歴
2010年4月 ○○県立○○高等学校 入学
2013年3月 ○○県立○○高等学校 卒業
2013年4月 ○○大学経営学部経営学科 入学
2017年3月 ○○大学経営学部経営学科 卒業
  卒業論文テーマ「マーケティング戦略におけるデジタル活用の効果検証」
2017年4月 ○○大学大学院経営学研究科 入学
2019年3月 ○○大学大学院経営学研究科 修了
  修士論文テーマ「企業のデジタル変革における組織文化の影響」
  以上

特殊ケースの記載方法

中退の場合

中退の場合は「○○大学○○学部○○学科 中途退学」と記載します。「家庭の事情により中途退学」など、簡潔に理由を併記することもあります。虚偽記載は学歴詐称となるため、必ず正直に記載してください。

中退の記載例

学歴
2010年4月 ○○県立○○高等学校 入学
2013年3月 ○○県立○○高等学校 卒業
2013年4月 ○○大学○○学部○○学科 入学
2015年3月 ○○大学○○学部○○学科 中途退学
  家庭の事情により中途退学
2015年4月 ○○専門学校○○学科 入学
2017年3月 ○○専門学校○○学科 卒業
  以上

在学中の場合

在学中の場合は「○○大学○○学部○○学科 在学中」と記載します。卒業見込みの場合は「○○大学○○学部○○学科 卒業見込み」と記載し、卒業予定年月も併記すると良いでしょう。

在学中の記載例

学歴
2010年4月 ○○県立○○高等学校 入学
2013年3月 ○○県立○○高等学校 卒業
2013年4月 ○○大学○○学部○○学科 入学
2017年4月 ○○大学大学院○○研究科 入学
2019年3月 ○○大学大学院○○研究科 修了
2019年4月 ○○専門学校○○学科 入学
  ○○専門学校○○学科 在学中
  2024年3月卒業見込み
  以上

浪人・留年について

  • 基本的には記載する必要はありません
  • 入学・卒業年度から自然に読み取れるため

【職歴】の具体的な書き方と注意点

職歴は学歴と同様に時系列順に記載し、会社名・部署名・業務内容を正確に記載します。退職理由や異動理由も適切に記載し、採用担当者に自分のキャリアを明確に伝えることが重要です。

会社名・部署名の正式記載

会社名は必ず正式名称で記載してください。「(株)」「(有)」などの略語は避け、「株式会社○○」「有限会社○○」と正式名称で記載します。部署名も「○○部○○課」など所属部署を正式名称で明記することで、より詳細な情報を提供できます。

  • ❌ 「(株)」「(有)」などの略語
  • ✅ 「株式会社○○」「有限会社○○」と正式名称で記載
  • 部署名: 「○○部○○課」など所属部署も正式名称で明記

業務内容の効果的な記載方法

業務内容は「○○部門に配属。営業職として従事。」という基本形式で記載します。応募職種に関連する職務内容があれば「商品開発に従事」など簡潔に記載し、スペースが許せば具体的な成果も記載できます。これにより、採用担当者に自分の経験とスキルを効果的にアピールできます。

  • 基本形式: 「○○部門に配属。営業職として従事。」
  • 具体的な業務: 応募職種に関連する職務内容があれば「商品開発に従事」など簡潔に記載
  • 成果: スペースが許せば具体的な成果も記載可能

雇用形態別の記載方法

正社員以外の雇用形態(契約社員、派遣社員、アルバイトなど)の場合は、雇用形態を明記します。派遣社員の場合は派遣元会社名と派遣先会社名を併記し、契約期間も記載します。これにより、採用担当者に正確な勤務状況を伝えることができます。

正社員以外の場合

雇用形態別の記載例

2020年4月 株式会社○○ 入社(契約社員)
  営業部に配属、契約期間1年
2021年4月 株式会社△△人材派遣より株式会社□□に派遣
  経理部にて経理業務を担当
2022年3月 派遣契約期間満了につき退職
2022年4月 株式会社○○ 入社(正社員)
  総務部に配属
  現在に至る
  以上

部署異動・昇進がある場合

部署異動や昇進があった場合は、それぞれを別の行に記載します。異動の場合は「同社 ○○部に異動」、昇進の場合は「同社 ○○に昇進」と記載し、必要に応じて業務内容の変化も併記します。これにより、キャリアの成長過程を明確に示すことができます。

部署異動・昇進の記載例

2020年4月 株式会社○○ 入社
  営業部に配属
2022年4月 同社 マーケティング部に異動
  デジタルマーケティング業務に従事
2023年4月 同社 課長に昇進
  チームリーダーとして5名をマネジメント
  現在に至る
  以上

社名変更がある場合

在職中に社名変更があった場合は、「同社 社名変更により株式会社△△(現株式会社□□)に変更」と記載します。現在の社名を括弧書きで明記することで、採用担当者が混乱しないように配慮します。

社名変更の記載例

2018年4月 株式会社○○ 入社
  営業部に配属
2020年10月 同社 社名変更により株式会社△△(現株式会社□□)に変更
  営業部にて継続勤務
2023年6月 株式会社□□ 退職(一身上の都合により)
  以上

退職理由の記載方法

退職理由は簡潔かつ正直に記載します。「一身上の都合により」「会社都合により退職」「契約期間満了につき退職」など、適切な表現を使用します。退職理由を明確にすることで、採用担当者に自分のキャリア選択の背景を理解してもらえます。

退職理由の記載例

2019年4月 株式会社○○ 入社
  営業部に配属
2022年3月 株式会社○○ 退職(一身上の都合により)
2022年4月 株式会社△△ 入社
  マーケティング部に配属
2023年6月 株式会社△△ 退職(会社都合により退職)
2023年8月 株式会社□□ 入社(契約社員)
  総務部に配属
2024年3月 株式会社□□ 退職(契約期間満了につき退職)
2024年4月 株式会社○○ 入社予定
  2024年4月1日入社予定
  以上

職歴の締めくくり

職歴の最後は、現在の状況に応じて適切に締めくくります。在職中の場合は「現在に至る」と記載し、離職中の場合は退職理由記載後、右寄せで「以上」と記載します。これにより、履歴書の職歴部分が明確に終了することが分かります。

  • 在職中: 「現在に至る」
  • 離職中: 退職理由記載後、右寄せで「以上」と記載

【記載例】学歴・職歴の実践サンプル

実際の履歴書作成に役立つ具体的な記載例をご紹介します。標準的なケースから特殊なケースまで、様々なパターンを参考にしてください。

標準的な記載例

一般的な転職者の学歴・職歴の記載例です。学歴は高校から、職歴は正社員としての勤務経験を時系列順に記載しています。

学歴・職歴

学歴
2010年4月 ○○市立○○中学校 卒業
2010年4月 ○○県立○○高等学校 入学
2013年3月 ○○県立○○高等学校 卒業
2013年4月 ○○大学○○学部○○学科 入学
2017年3月 ○○大学○○学部○○学科 卒業
  卒業論文テーマ「マーケティング戦略におけるデジタル活用の効果検証」
職歴
2017年4月 株式会社○○ 入社
  営業部に配属、法人営業を担当
2020年4月 同社 マーケティング部に異動
  デジタルマーケティング業務に従事
2023年6月 株式会社○○ 退職(一身上の都合により)
2023年8月 株式会社△△ 入社
  マーケティング部に配属
  現在に至る
  以上

派遣・契約社員の記載例

派遣社員や契約社員として勤務した場合の記載例です。派遣元会社名と派遣先会社名を併記し、雇用形態も明記します。

派遣・契約社員の職歴記載例

職歴
2020年4月 株式会社○○人材派遣に登録
2020年5月 株式会社△△にて派遣社員として就業
  経理部にて経理業務を担当
2022年3月 契約期間満了につき退職
2022年4月 株式会社□□ 入社(契約社員)
  総務部にて人事業務を担当
  現在に至る
  以上

【空白期間・特殊ケース】の対応方法

職歴に空白期間がある場合や特殊なケースの対応方法をご説明します。適切な記載方法を知ることで、採用担当者に自分の状況を正確に伝えることができます。

空白期間がある場合

職歴に空白期間がある場合は、その期間に何をしていたかを記載します。留学、資格取得、療養など、空白期間の理由を明確にすることで、採用担当者の疑問を解消できます。

空白期間の記載例

2018年4月 株式会社○○ 入社
  営業部に配属
2020年3月 株式会社○○ 退職(療養のため休職)
2021年4月 アメリカに1年間語学留学
2022年4月 株式会社△△ 入社
  マーケティング部に配属
2023年6月 株式会社△△ 退職(家族介護のため離職)
2024年1月 宅地建物取引士資格取得のため勉学に専念
2024年4月 株式会社□□ 入社
  不動産営業部に配属
  現在に至る
  以上

職歴が多い場合

職歴が書き切れない場合、職務内容を割愛して勤務先名のみを記載するか、職務内容は簡潔に書き、「詳細は職務経歴書記入」とします。

職歴が多い場合の記載例

学歴
2010年4月 ○○県立○○高等学校 入学
2013年3月 ○○県立○○高等学校 卒業
2013年4月 ○○大学○○学部○○学科 入学
2017年3月 ○○大学○○学部○○学科 卒業
職歴
2017年4月 株式会社○○ 入社
2019年10月 株式会社○○ 退職
2019年11月 株式会社△△ 入社
2021年3月 株式会社△△ 退職
2021年4月 株式会社□□ 入社
2022年8月 株式会社□□ 退職
2022年9月 株式会社◇◇ 入社
2023年12月 株式会社◇◇ 退職
2024年1月 株式会社☆☆ 入社
  現在に至る
  以上
  詳細な職歴は、添付の職務経歴書をご参照ください。

職歴がない場合

新卒者や職歴がない場合は、職歴欄に「なし」と記載します。学歴は中学校卒業から記載し、職歴がないことを明確に示します。これにより、採用担当者に自分の状況を正確に伝えることができます。

新卒者の職歴記載例

学歴
2010年4月 ○○市立○○中学校 卒業
2010年4月 ○○県立○○高等学校 入学
2013年3月 ○○県立○○高等学校 卒業
2013年4月 ○○大学○○学部○○学科 入学
2017年3月 ○○大学○○学部○○学科 卒業
職歴
  なし
  以上

【採用担当者の視点】何を見ているのか

採用担当者は学歴・職歴から、応募者の仕事への向き合い方やキャリアの方向性を読み取ります。適切な記載方法を知ることで、採用担当者に良い印象を与えることができます。

採用担当者がチェックするポイント

採用担当者は学歴・職歴から様々な情報を読み取ります。仕事への向き合い方、キャリアの一貫性、成長意欲など、表面的な情報だけでなく、その背景にある考え方や価値観も評価の対象となります。

1. 仕事への向き合い方・スタイル

  • 所属していた会社の業種・規模から働き方を推測
  • 大手企業経験者:「コミュニケーション能力」「安定志向」
  • ベンチャー企業経験者:「多様な業務対応力」「成果志向」

2. 転職理由とキャリア一貫性

  • 業種・職種変更の理由と論理性
  • キャリアに一貫性があるかどうか
  • 転職回数と定着性の判断

3. 専門性とスキル

  • 学歴から推測される知識・能力
  • 職歴から読み取れる実務経験とスキル
  • 応募職種との関連性

好印象を与えるポイント

  • 正確性: 虚偽記載は絶対に避ける
  • 一貫性: 西暦・和暦の統一、記載形式の統一
  • 具体性: 業務内容や専攻分野の具体的記載
  • 整合性: 学歴と職歴の流れに論理性がある

【よくある質問】Q&A形式で詳細解説

Q1. 学歴・職歴に空白期間がある場合はどうする?

A1. 空白期間が長い場合は、履歴書の備考欄や職務経歴書で補足説明をしましょう。無職期間に資格取得や自己学習をしていた場合は、それを明記すると好印象です。留学、介護、療養など正当な理由がある場合は積極的に記載してください。

Q2. アルバイト経験は書くべき?

A2. 基本的には正社員としての職歴のみを記載します。ただし、以下の場合は記載を検討してください:

  • 職歴がない新卒者
  • アルバイト経験が応募職種に関連している場合
  • 長期間(1年以上)のアルバイト経験がある場合

Q3. 転職回数が多い場合の対策は?

A3. 転職回数が多い場合でも正直に記載し、職務経歴書で各転職の理由と学んだことを説明しましょう。短期間の職歴でも省略せず、一貫したキャリアストーリーを構築することが重要です。

Q4. 中退歴は必ず書く必要がある?

A4. 中退歴は記載することをお勧めします。隠すと空白期間の説明が困難になり、後に発覚した場合は経歴詐称となるリスクがあります。「家庭の事情により中途退学」など簡潔に理由を併記しましょう。

Q5. 年号は西暦と和暦どちらが良い?

A5. 現在は西暦が一般的ですが、応募企業の特色に合わせて選択してください。重要なのは履歴書全体で統一することです。

Q6. 学歴で浪人・留年は記載する?

A6. 基本的に記載不要です。入学・卒業年度から自然に分かるため、あえて明記する必要はありません。

Q7. 派遣社員の職歴はどう書く?

A7. 派遣元と派遣先を明確に記載してください。「○○(派遣会社名)より△△(派遣先企業名)に派遣」の形式で、担当業務も簡潔に記載しましょう。

【チェックリスト】提出前の最終確認

記載内容の確認

形式の確認

内容の整合性確認

まとめ

履歴書の学歴・職歴欄は、採用担当者があなたの経歴を理解するための重要な情報源です。正確性と一貫性を保ちながら、自分の経験やスキルを効果的にアピールできるよう工夫しましょう。

成功のポイント

  1. 正確性: すべての情報を正確に記載する
  2. 統一性: 表記方法を統一し、整った印象を与える
  3. 具体性: 業務内容や専攻分野を具体的に記載する
  4. 戦略性: 応募職種に関連する経験を効果的にアピールする

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